緩和ケアのここが知りたい-Q&A
Q:緩和ケアで行われる治療とは?
Q:緩和ケアをすると、もうがんの治療は受けられないでのですか?
A:そうではありません。緩和ケアで体調が落ち着けば、新たながん治療を試みる可能性も生まれます。各診療科と連携して、患者さんの体調を考えて治療に当たります。
Q:モルヒネを使うと薬物依存になりそうで怖いのですが?
A:モルヒネは医療用麻薬です。痛みのない人が使うと薬物依存と言われる中毒になることが知られていますが、痛みの治療に使用される場合には薬物依存が起こらないことが証明されています。痛みを抑えるだけの量を服用しても大丈夫です。ただし、便秘や吐き気、眠気といった副作用がありますので、副作用対策が重要となります。
Q:モルヒネは、がんの末期になって使う薬なのですか?
A:モルヒネは痛みの強さに応じて使用します。モルヒネは生きられる時間に関係なく使用が開始され、がんの末期だから使用するという薬ではありません。
Q:モルヒネは一日何回も飲まないといけないのですか?
A:モルヒネは痛みが感じてから服用するのではなく、定期的に服用することで、常に痛みが緩和している状態を維持していきます。一日1回や2回の服用薬から座薬、貼り薬、注射などさまざまな薬があります。患者の状態に合わせて処方されます。
